私の母は96歳。
もし自分がこの年齢まで生きるとすると、
長生きするリスクにも備えなえればならないと、深刻に思う。
母には100歳を超えても長生きしてほしいと願う一方で、
自分は長生きをしたくないとも思う。
精神的にはあと50年後の世界を見てみたいと思うけれど、
現実的にあと50年間の生活を想像すると、
子どもにしんどさを背負わせるのではないか
という不安も頭をもたげる。
年金なんて、そんなにアテにはならないだろう。
かといって70歳からの30年間、
どうやって生きていくというのか。
「老後2000万円問題」というが、
実際には2000万円以上、かかるのではないだろうか。
高齢者の医療が無料であるのは、いったいいつまで続くだろう。
75歳以上の医療費の9割は、
我々、現役の保険料と税金で賄われているのが実情だ。
爆発的に高齢者が増えていくにも関わらず。
これが本当に継続していくとは思えない。
事実、2022年の10月からは、
75歳以上の医療費について本人負担が一部引き上げられた。
現役の負担軽減を目指す
「全世代型社会保障」
への転換のスタートだ。
であれば、老後2000万円では済まない話だ。
住居も収入がなくなってから、破綻した年金で、
20年30年、なんのメンテナンスもなく維持できるだろうか。
無理だ。
日本の住宅は、国交省データで平均30年。
住宅寿命は一般に、
木造は30年、
鉄骨で30~50年、
鉄筋で40~90年
と言われている。
30代・40代で戸建てを立てて、
果たしていつまでもつものか。
そうなると、やはり長生きする人は、
70歳を超えても働かなければならない。
ちなみに我が家は女性は長命。
墓石の名前には、
昔の人にも関わらず、90歳代が目白押しだ。
だから私は、大いにリスクがあると
考えなければならないだろう。
怖いよ~、ヤバイよ~。
そして中小企業の人事制度設計をする立場で言えば、
果たして70歳代までの労力雇用を
維持できるできるだろうか。
シワ寄せは、いつも中小企業だ。
このAERAの記事もそうだけど、
大手企業を前提にした記事ほど、
中小企業と乖離しているものはない。
いよいよ個人で
「長生きリスク」
に備える時代も、本格化してきた。
さあ50歳代の皆さん、
70歳超えても収入を確保できるような、
生きる仕組みを考えておきましょう。

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