丸亀製麺の店長年収2,000万円のニュースに驚く

すごいですよね。
今日の経済ニュースで、
丸亀製麺の店長の年収が2,000万円に!
という話題を聞いて、正直、驚きました。

今年5月に、
すかいらーくホールディングスが店長職の年収を
840万円から1,000万円に引き上げる
というニュースを聞いて、驚いたばかりですが、
おお!その上をいくのね…と。

東北の中小企業を顧客の中心としている当社としては、
地元飲食店の人材確保は、どうなるのかな…
という不安がよぎります。

さて、丸亀製麺。
運営は株式会社トリドールHDですが、
この「店長年収2,000万円」は、すかいらーくHDのように、
店長年収を一律引上げという話ではないようです。

今回、発表された2025年9月始動の
「人的資本経営をさらに深化させた心的資本経営」
に基づく考えとのこと。

下記は、トリドールHDの広報記事からの抜粋です。

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「心的資本経営」とは、
「従業員の“心”の幸せ」

「お客様の“心”の感動」
を共に重要な資本ととらえ、
どちらの“心”も満たし続けることで
持続的な事業成長を実現する新たな経営思想です。

「従業員の“心”の幸せ」

「お客様の“心”の感動」
による好循環づくり、そして永続的な人材確保や離職率の改善、
求人や教育コストの削減、お店の地元への地域貢献など、
様々な価値を長期的に生み出し、
グループ全体で持続的な事業成長を目指すものです。

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なかでも、面白いな♪と思ったのが、
「ハピカン繁盛サイクル」というもの。

「心的資本経営」は
「ハピネス(幸福)」と「カンドウ(感動)」の頭文字を組み合わせた
「ハピカン経営」
という呼称で既に全従業員に共有されているそうな。

AIも導入して、「ハピネススコア」として
「感動」と「繁盛」の相関性もデータ化する予定のようです。

私は接客業で
「感動の接客を目指しています」
と言われると、なんだか胡散臭いなあ、と思うタイプ。

反面、感動はリピート率や紹介率、単価アップなどの
数値に表れるとも思っていて、
そのための行動や打ち手を多くすれば、儲かると信じてもいます。

だから「ハピネススコア」には、ものすごく共感。

さて、このような「ハピカン経営」に基づいた実践制度が
「ハピカン繁盛サイクル」というそうで、
その中で、大きな話題を呼んだのが、
今回ニュースになった「ハピカンオフィサー」制度。

つまり「成果に応じて最大年収2,000万の報酬体系」の店長制度です。

これすごいな、って思ったのが
ーーーーーーーーー
従来店長が担っていたオペレーション業務の一部は
他メンバーへ移管。
店舗で働く従業員一人ひとりの内発的動機を引き出し、
お店独自の感動体験の創造をリードする役割へとシフト
ーーーーーーーーー
という点。

オペレーション業務で疲弊している店長を見て
「ああ、役職者にはなりたくない」
なんて思う部下達…
という構図からの脱却。

理想ですよね!

これって、遣り甲斐も報酬も
「私も店長になりたい!」
と思わせる仕掛けと仕組みじゃないですかっ!

でも思っていても、
なかなか踏み切れるもんじゃないところを、
踏み切ったのがスゴイ。

そしてどのくらいの規模で展開するのかというと、
丸亀製麺は「ハピカンキャプテン」という呼称で
2025年11月からの導入予定。

2028年には丸亀製麺で300名のハピカンキャプテンを育成予定。
というから、総額人件費も爆上がり。

この増額分をどう捻出するのかという点については、
しっかりと各店舗から利益確保をする
というから、これもすごい。

最終的には、「労務費の価格転嫁」でしょうか。
(昨日ご要請により、そんな内容をセミナーに少し差し挟んだばかり…)

丸亀製麺は、機械化・自動化が進んでいるチェーン店の中で、
わざわざ人が作業しなければならないプロセスを、
あえてたくさん作っているんですよね。

だから通常の飲食店よりも、人材数が多い。

時代に逆行しているように見えるけれど、
「必要なムダを省かない」
という哲学に基づく経営がある。

当社はマニュアルを受託制作することがありますが、
マニュアルって細分化しようと思えば、
どんどん細分化できるワケです。

でも経験値や勘所などの「暗黙知」や「判断業務」は、
マニュアル化しにくい。

丸亀製麺は、こういうところはあえてマニュアル化せずに、
属人化しよう!という考えなんですよね。

その人の判断で、自ら考えて行動させる。

本来は
「自分で考え、自分で選び、自分で行動して、自分で責任を取る」
というサイクルが組織には必要。

でも最近は権利主張ばかりが強くなって
「マニュアルが無いのが悪い、教えてくれないのが悪い」
と他者への責任転嫁が多くなってきているからこそ、
差別化も図れるんでしょうね。

ああ、なんか2,000万円に驚き過ぎて、
一気にあれこれ書いてしまいました。

最近、優秀な若手が、所属企業の最高賃金に幻滅して退社する事態を
目の当たりにしたばかりで落ち込んでいましたが、
夢がある話しを聴いて、興奮しました。

働く人が夢を持てる仕組みづくり、いいですよね♪

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