昨日は入社式の企業様も多かったようですね。
スーツ姿の新入社員が、街にあふれていました!
さて、当社は賃金制度設計も事業として行っていますが、
この数ヶ月、
全体賃上げと、
次年度新卒社員賃金の設定と、
賞与増額、一時金対処…と、
ベースアップや賃上げのご相談がひっきりなしです。
現在、人事制度設計をしている、いくつかの企業様でも、
設計着手時点とは、吹く風がまったく変わったので、
方向性転換で、てんやわんや。
ほぼ全ての企業様で、賃金設計の大幅見直しが入っています。
また、先日伺った中小企業の顧問先様では、
「実は、今年入社の新卒者賃金を急遽、上げたんですよ」
とのこと。
……そうですか。それはいいことですね。
ただ、新卒者賃金の額面はあがったものの、
その他の従業員の賃金は据え置きなので、
昨年入社の従業員の賃金額面との幅が、ほとんど無い状態。
賃金制度を見直す場合には、箱根寄木細工のように、
全体で見直していかなければ、他の階層との整合性が取れませんし、
それが既存社員の不満にもつながりかねません。危険。
そして既に内定している新卒者賃金を上げたからといって、
獲得競争にスグ勝てる訳でもないし、定着が良くなる訳でもない。
目的に応じた戦略戦術も必要ですよね。
これから春闘・賞与の時期が来るにあたり、
今後まだまだ賃上げ報道は過熱するだろう、
しかしながら物価上昇への対処はしたいので、
一時金対処を行いながら様子を見るという企業様も多いようです。
しかしいずれにせよ、賃金見直しをしないと、
中途採用・新卒採用ともに難しい。定着も難しい。
それは差し迫った危機感。
様々な側面でコストリダクションしながら、
賃金見直しや、待遇改善を行うという流れが、しばらく続きそうです。
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