評価制度の謎。人事評価制度があるのに…人が育たないのはなぜ?

人事評価制度の謎

 

素晴らしいけど残念な評価制度

先日、ご紹介を受けて、
ある製造業様に伺いました。
「コンサル会社の、評価制度を
導入したんだが、気に入らない」
とのことで、人事制度見直しがご要望です。

初回面談で、そのコンサル会社の制度への不満を、
社長はまくしたてました。

「せっかく、高い金を出して入れたのに、全く社員が育たない」
「人が育つ、っていう謳い文句だったから、入れたのに」
「それに給料も、自動で算出されるって言っていたのに、
結局、使っていないんだ」

その制度の概要を見させていただきましたが、
決して悪い仕組みではありません。
クラウド型ツールもセットされて、
使い勝手も良さそうです。

しかし、導入して2年。
社長の目から見ると、
部下が育っているようには感じない。
だから、この制度はダメだ、役に立たない。
という結論のようです。

まずは、社長が
「部下がどのようになったら、成長したと感じるのか」を、
私は明らかにしようと考えました。

工場が3拠点あり、
50名程度の従業員を雇用しています。

「家族的雰囲気」は大切にしたいが、
企業規模はこれから大きくしていく予定。
下請け企業から、メーカーへの業態移行も考えています。

管理者一人ひとり、部下一人ひとりに対しても、
明確な期待や、業務のイメージをお持ちなのが、わかりました。
だからこそ、管理者や次世代リーダーの育成に、
心が逸る(はやる)のでしょう。

ですが、これからの事業について
そこまでイメージが出来ているのにも関わらず、
ひとつ、残念なことがありました。

それは…

その社長の考えが、
全く制度に反映されていない、ということです。

評価制度には社長の明確な意思が反映されるべき

従業員は、評価をされているのであれば、
評価点を高く取りたいと考えます。
それが賃金に反映されるなら、なおさらです。

となれば、評価項目や評価基準が、
社長が考える従業員像や期待に、
リンクしていなければ、無駄になってしまいます。

しかし、中小企業様の場合には、
経営者の考えで評価表を作っていることが
意外に少ないんです。

多くは 「コンサルタントに任せて」
「ネットから引っ張ってきました」
「公的な機関が示している一覧から抜粋」
「前職の制度をパクッてきた」もの。

そこには、社長が、自社の従業員に対して、
どこまでの成果を出してほしいのか、
どのような行動をしてほしいのか、
どんなスキルや技術を身につけてほしいのか、
何を学んでほしいのかは、表現されていません。

だから、従業員からしてみれば
「評価は高いのに、賃金に反映されていない」
「正当に評価されていない」と感じ、
経営者からしてみれば
「評価点ばっかり高くなるけど、実際は仕事、できていないだろう」

と、なるのです。

ここに、既成の評価制度の大きな
落とし穴があるように感じています。

 

佐藤なな子Face_0211101824佐藤なな子
株式会社セールスリンク 代表取締役
研修会社役員を経て、人事制度設計から人材育成までをワンストップで行う株式会社セールスリンクを2012年に設立。「普通の人が、普通に働いて成果を出す」仕組みづくりと、課題解決型の研修実施にこだわる。

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